ざっくり解説

PS4「OUTWARD」の魅力をざっくり解説【リアル冒険シミュレーター】

OUTWARDの魅力をざっくり解説

・OUTWARDってどんなゲームなの?
・OUTWARDはどんな人に向いているの?

こういう人たちにOUTWARDの魅力を解説するぜ。

なんたって俺はOUTWARDのためだけにPS4 PROとゲーム用モニタを買ったからな。誰よりもOUTWARDを愛しているのは間違いない。まあ未だ15時間ぐらいしかやってないんだが。

というわけで、15時間プレイした時点で感じたOUTWARDの魅力を説明したいと思う。

尚、俺の環境的にスクリーンショットが撮れないのでビジュアル面はYOUTUBE動画を参考にしてくれ。

【ゆっくり実況】脳筋戦士のOutward part1

チュートリアル見たら即買う人いる【アウトワード】

【OUTWARD 実況攻略】

俺がOUTWARDを購入した理由はバックパック

最初に、俺がOUTWARDを購入した理由を述べておく。

すげーニッチな話だが、俺は昔からバックパックを背負って旅するゲームを求めていた。バックパック背負ってるとサバイバル感出るよな。これが何とも言えず好きなんだ。

だけどこの世の中、あんまりバックパックを背負って旅するゲームが無いのよ。アイテム欄が満載なのに主人公は手ぶらなんてゲームが多過ぎる。違うんだ。俺が求めているのはそれじゃないって。

そこで出会ったのがOUTWARDだ。

初めてゲーム画面を見た時は衝撃が走った。

これは俺と同じバックパックフェチな奴が作ったゲームだ。
こう思わざるを得なかった。

だって、バックパックの種類が豊富だし、好きな所で下ろすこともできる。リアリティ半端ない。バックパックにランタンを吊り下げられるのもフェチ心を分かっている。作った奴は相当な変態だ

冒険といったら大荷物、これ当たり前。
作者はそれを分かっている。

つーことで、バックパックを背負って冒険できるのが俺の購入動機だ。

OUTWARDの長所は圧倒的没入感に尽きる


OUTWARDの良いところは圧倒的没入感だ。

例えばだが、大体10年前ぐらいから異世界転生モノのアニメや小説が流行しているのは知っているだろうか。普段の現実世界から何かのキッカケで主人公がファンタジー世界に飛んでしまう設定の物語のことだ。

あくまで現実から異世界に飛んだということで、視聴者なり読者は現実感を持ったままファンタジー世界に行く感覚を体験できる。そうすることで、ファンタジー世界での圧倒的没入感を演出することができるってわけ。

「小説家になろう」という小説投稿サイトは9割が異世界モノが投稿されている。世の中は異世界転生を求めている。それはもう文字ドラッグと言って良いぐらいに、人を異世界漬けにしてしまう悪魔の設定なんだ。

で話は戻るが、OUTWARDのストーリーは転生というわけではないが、各種の仕掛けで異世界転生並みに没入感を演出している

その仕掛けというのが下記になる。

没入感を演出する仕掛け

・主人公はガチの一般人、激弱
・デスペナルティ
・ファストトラベル無し
・空腹、睡眠、水分、体温、各種病気の管理
・地図に自分の位置が表示されない
・暗いところは暗くて見えない
・野宿はリスクを伴う

これらの要素でプレイヤーは不便を強いられまくるから「うわめんどくせー!」となるのが普通。とはいうもののOUTWARDはそれが良い。というかそういうリアルでサバイバルで面倒くさいのを求めてる奴が買うゲームだぜ。ここ注意な

しかしOUTWARDではこういった負の要素を、どれも上手い感じで味付けしてて苦痛には感じない。リアリティ追及と苦痛のバランスが絶妙に調整されている。分かりやすく言うと良い感じに攻めてくるSM嬢みたいな感じだ。

では一つ一つ詳しく解説する。

主人公はガチの一般人、激弱

OUTWARDの主人公はガチの一般人だ。初期状態で野盗2人に囲まれれば大体ピンチになる。3人相手は逃げるしかない。生まれ持った特別な才能もない。俺たちと一緒の非力な人間だ。

だからこそ自分の分身がそこにいる感覚が味わえる。「自分がゲームの中に入ってしまったらどうなるんだろう」、を叶えてくれるわけ

仮に自分の目の前に見たこともないモンスターがいるとした場合はどうする?

普通のゲームなら取り合えず一突きしてみるよな。しかし、後で述べるがOUTWARDは死んだ時が面倒なので滅茶苦茶慎重になる

例えば、遠くから矢を放って様子を見る、より有利な地形に誘導する、罠を先に仕掛けるとか、不意打ちを狙うとか頭を使う必要がある。力量差が大きかったら速攻で逃げる判断もしないといけない。漫画の「ハンターハンター」や「ジョジョ」みたいな、戦う上でそれなりの知略が必要になってくる。

「自分がゲームの世界に入ってしまってモンスターと遭遇したらどうなるんだろう?」に答えを出してくれるゲームだ。

デスペナルティ

OUTWARDにはデスペナルティが存在する。

厳密に言うと主人公は死なない。(死んだらデータも飛ぶアードコアモードも有り)

野盗にやられたり病気で倒れたりしたときは、その時の状況によって各々ストーリーが用意されている。例えば盗賊のアジトに監禁される、見知らぬ旅人に助けてもらう、強制労働を強いられるなんかがある。

当然だが監禁や強制労働は脱出が面倒くさい。序盤では貴重過ぎる金も取られるし旅を中断せざるを得ない。だから倒れた時は「頼む、通りがかりの人、誰か助けてくれ」って祈ることになる。

こんな感じのデスペナルティがあるので死ぬのが本当に嫌なの。

だからこそプレイが慎重になり、リアリティが出てくるのだ

ファストトラベル無し

ファストトラベルってのは、地図上で行きたいところを選ぶとそこに瞬間移動してくれる機能のことだ。最近のオープンワールドゲームでは必須中の必須だ。

それがOUTWARDには無い。時間の無いプレイヤーにとっては致命的な要素とも言える。

しかし、このファストトラベルが無いことで冒険感は増す。ある街に行きたいとしても、その道中で何があるか分からないから準備をしないといけない。食料や水、薬品を買い込むわけだ。何せファストトラブルが無いから。

他のリアリティ要素のおかげで、ただの街から街への移動も立派に冒険シミュレーターになっている

OUTWARDは街から街への移動こそメインシナリオと言って良いぐらいだ。

空腹、睡眠、水分、体温、各種病気の管理

OUTWARDでは空腹、睡眠、水分、病気、体温、病気の管理も必須だ。「めちゃくちゃ面倒じゃん。」と感じるかもしれないが、ちょっとゆったりしている調整なのであまりストレスにはならない。

ある程度はこのデバフ要素を忘れてゲームを進められるが、気付いたら喉が渇いているとか、睡眠不足になっているといった程度でフレーバー的味付けとなっている。

かといって無視しているとすぐ死に至るので、これも絶妙な緊張感を演出してくれている。街から街へ移動する時も、食料や水、薬品の必要量や途中の寝床をどうするかなどを考えなければいけない。ここに頭を使うのも心地いい。調整が神がかってる。

地図に自分の位置が表示されない

最近のゲームは地図には普通自分の位置が表示される。OUTWARDでは当たり前のように表示されない。

これがどういうことになるかというと、地図と周辺の山や建物の位置を比較して自分がいる位置を割り出さないといけなくなる。これが現実感半端ないのだ

「右に特徴的な山、左に小屋が見えるから地図でいうとこのあたりだな、ということは今はしっかり南に進めているわけだな・・・」なんて常に考えながらフィールドを移動することになる。

これのせいで、もう滅茶苦茶ゲームの中に入り込んでしまうのよ。

暗いところは暗くて見えない

OUTWARDは暗いところはもう何も見えない。

厳密にはうっすら見えるが行動するのは危険だ。なにせリアルなゲームだから。

そうなると松明やランタンなどの光源の確保が必要。


これも地味にリアリティがある。

野宿はリスクを伴う

バックパックの中に寝袋やテントをぶち込んで旅に出るわけだが、どこで寝ても良いってわけじゃない。

まあどこでも寝られるんだけど、そこらで野宿すると野党に襲われたりする。寝ている時でも警戒しないといけないし、一応安全地帯も用意されているからそこを探しながら旅をすることになる。

現実もそうだよね。まあ日本なら大体安全だけど、流石に寝たら危ないところはあるわな。

OUTWARDの短所

ここまでOUTWARDの魅力を語り尽くしてきたが短所も述べておこうと思う。

ズバリ下記だ。

・ひたすら頭を使う
・ストーリーが薄い
・街の外に一般人がいない

ひたすら頭を使うのはデメリットというわけでもないのだが、このゲームをやっていると現実世界を生きているかのように頭を使う。考えることが多過ぎてプレイ後は疲れ切ってしまうわけだ。息抜きにやるのではなく、暇すぎて刺激が無い時にやった方が良いゲームだ。
完全ニート向けゲームと言って良い。

それと正直、ストーリーはよくわからない。基本的にテキストで語られるんだがそのテキストも文字小さいし、見知らぬ単語がわんさか出てきて頭に入らない。といっても俺はストーリーそっちのけで旅に出てるからあんまり減点対象ではないかな。メインストーリーがおまけみたいな感覚だ。

ストーリーが薄い

 

街の外にも一般人がいないのも悲しい。行商が歩いてたり、軍隊が移動してるなんかの演出も欲しかったな。旅をしている時に出会う人間は100%野盗だ。

宿屋や酒場でも人間が話したり喧嘩したりとかもなくただ座っているだけ。
これも寂しい。

せっかく苦労して知らない街に来たのだから盛大に盛り上がってる街の雰囲気を味わいたい。

弱小メーカーが作ったからしょうがないかもしれんが、ここら辺の雰囲気作りも頑張ってくれると本当に神中の神ゲーなんだが。OUTWARD2に超期待。

まとめ

というわけで、まとめる。

OUTWARDはかなりニッチでコアなゲームだ。簡単に操作してモンスター相手に無双するゲームとは真逆。弱い自分でもいかに知略で相手に勝つか、次の街に辿り着くかというゲームバランスになっている。

間違いなくリアル冒険シミュレーターと言って良い

リンクを貼っておくので是非購入を検討して欲しい。

多分、日本では全く売れてないゲームなので中古はあまり店舗には出回ってないと思う。
新品もあまり見ないな。

ではまた!